スキップしてメイン コンテンツに移動

ニコンZ 7(買うまで・買った・外観)

もう3ヶ月以上前の話になるが、ニコンZ 7を買った。


買うまで

元々高画素機が欲しいと言っていたが、そのときの候補はD800やD810、加えて5DsRなどあくまでもレフ機であり、加えて中古が安く流通しているものだった(D810Aでもよかったがあまりにも高い)。
そんな中、某活動終了の見込みが立ち、同時にニコンによる大々的なキャッシュバックキャンペーンが開催された。
このCB(今も同じようなのやってるけど)では、Z 7+FTZ+レンズ(24-70/4)キット、Z  7+レンズキットで40,000円、Z 7+FTZキットでは20,000円のキャッシュバックが得られる。
そしてマップカメラではZ 7・Z 6購入者にニコンの64GB XQDカードを無料プレゼントするという太っ腹な企画まで行われていたのである。

Z 7・Z 6ともに売り上げは好調だと聞いていたが、発売から半年ちょっと、Ver.2.0への大型アップデート含め、急に本気を出してきたなという感じである。
Zについてはゆくゆく(中古が安くなってきたあたりで)(サブとして)買いたいな、ぐらいにしか思ってなかったのだが、家電屋で触る度に感じるEVFの美しさ、バージョンアップに伴うAFなどの改善に先述の好条件が重なり、「このタイミング逃したら当分ミラーレスなんて買わねえだろうな」ということで急に購入計画が浮上。

折角の新規マウントということで一緒にレンズも揃えるべきなのは言うまでもないが、24-70/4Sを始めとした現状のレンズ群はイマイチ琴線に触れない。もちろんとんでもない高性能と高コスパなのは重々承知であるが、なんか違うのである。
唯一24-70/2.8Sだけはビビッと来るものがあるが、手元には24-70VRがある。
そして家電屋でFTZ経由で24-70VRやその他レンズを試しても、思っている以上にキビキビAFが動く。
ということで、とりあえずボディとFTZを入手する段取りで検討を始めた。
どのキットを買えば一番おトクになるのかという試算を色々してみたところ、どうやらZ 7+FTZ+レンズキットを買って、レンズだけすぐ売却するのがいいらしい。


これは各条件におけるZ 7+FTZの実質価格を計算したもの。
全部入りを買った場合が一番おトクであることが分かる。
図にもある通り、大学入学から今までお世話になったD700+MB-D10はドナドナする運びとなった。

ちなみに同じことを考えていた輩がたくさんいたのか(Z 6でも同様の買い方が一番安い)、若しくはそういう輩を警戒してのことなのか、このキャッシュバックが始まって数日も経たないうちに各中古店での24-70/4S買取価格は軒並み下落した。
上の皮算用(5月下旬)時点ではフジヤカメラでの買取価格は6万円弱だが、僕が売りに行った日(6月上旬)には5万4000円ほどに、その翌日には5万円を切るところまで行ってしまった。
これでも他店と比べるとかなり高く買ってもらえたのだが、店に並ぶ大量の在庫を見ると少し申し訳ない気持ちになったのも事実である。


買った

というわけでマップカメラにてZ 7+FTZ+24-70/4Sを購入、24-70/4Sについては一度もボディに装着することなく売却され、手元にはZ 7+FTZ残った。
マップカメラでの購入時に店頭特価が使えたこともあり、24-70/4Sの買取価格が5000円下がったのを差し引きしても、上の皮算用より安く手に入れることができた。
Z 7+FTZで約30万円、FTZの分を差し引けば27万円ほどだろうか。
最新のフルサイズミラーレス、それも45MP機の新品を30万切る価格で買えたのだから相当良い買い物だったと言えるのではないだろうか(と自分に言い聞かせている)。

というわけでレビュー的なものに移っていこう。


レビュー:外観

NIKKOR Zレンズ根元の意匠についてはノーコメント。
しかし、ボディは普通にカッコいいと思うね。
ボディ画像のリークが出てから実物が出て今に至るまで、賛否両論、わりと否の意見を多く見掛けた気がするが、個人的には一貫して好意的に捉えている。
超大型となったZマウントを中心にマッシブかつコンパクトに仕上がった各部の造形は、高い質感も相まって各社フルサイズミラーレスの中でも一番好きかもしれない。
パナソニックS1系(特にS1H)は的確にオタク心をくすぐってくれるデザインで僕も大好きだが、少なくともS1/S1Rについてはグリップ部がイマイチなので総合的に見ると微妙(S1Hで改善されてるといいね)。
G9はめっちゃ持ちやすいというのにどうしてあんな攻撃的な形になったんだろう。
大型グリップで持ち易いはずなのに角が手のひらに刺さって仕方がない。


閑話休題。
質感の話。もともとニコンには(中級以上一眼レフの)ボディにおいて決して質感が悪かった印象はないのだが、Zではそれが更に向上してるのを感じた。
ボディの塗装はDSLRよりキメの細かい梨地塗装となっており、DSLRと比べるとかなりシャープな印象がある。
各ボタンなどのマーキングはDSLRでは印刷のものが殆どだが、Zにおいては一部を除いて彫刻+白インク流し込みとなっており、長く使っても消えることがないんだろうという期待を持てる。

当分NIKKOR Zレンズを買う予定はないので、当分の間はFTZを始めとした各マウントアダプターを付けた姿が標準的になる。
というわけで上の写真ではFTZ+24-70VRを装着しているのだが、不思議と違和感なく収まっているように見えないだろうか。
FマウントNIKKORレンズとZ(ボディ・レンズ)は明らかに異なるデザイン言語で作られているのだが、それでも同じメーカーだからなのか、FTZがいい緩衝地帯になっているのか、組み合わせてみるとそこまでチグハグ感はないのである。
Zボディの梨地塗装についてDSLRのそれよりキメが細かいと前述したが、FTZではそれがDSLR・FマウントNIKKORに似たパターンのものになっている。

Zマウント/Fマウントの口径差がとても大きいこと、Fマウントレンズ自体が(そのマウント口径故に)根元部分が絞られた形状ものが多いことから、フォルムとしては決してシュッとしたものではないのが残念ではあるが、そのような中でうまく纏まっているのではないだろうか。

とはいったものの、折角薄型ボディのミラーレスカメラに厚さ3cmもあるアダプターを付け、そこに業界最大級(?)の24-70VRレンズを付けた姿はちょっと滑稽というか長いというか色々と考えさせられるレベルなのも事実である。
FTZ+24-70VRは70-200/2.8と長さが変わらない。
24-70/2.8Sが欲しいね。


一方で、Mマウントレンズ(現状ULTRA WIDE-HELIAR 12mm F5.6 III VMしかないが)などを付けた出で立ちはとても精悍であり、また非常にコンパクトである。
借り物のライカ・ズミクロン2/50 1st Rigidを付けたこともあるが、意外にもシルバー鏡筒とのマッチングがよく、非常に格好の良いものであった。
いい感じの写真がないのが残念だが、まあ多分色んなレンズ付けてる人の写真はネット上にあると思うので見てください。


というわけで久々に纏まった量を書いたがとりあえずZ 7について外観まで。
次(があるなら)UIや使用面でのことを書きます。

では

このブログの人気の投稿

Spotifyとローカル音源とラウドネスの話

おことわり 私は音響諸々についてド素人です。 したがって、用語の使い方や諸々への理解はガバガバです。 あしからず。 Spotifyとローカル楽曲 Spotify Premiumを使い始めてから、今までシコシコ集めてきたCD音源というのをほとんど聴かなくなってしまった。 というのも、聴きたい曲は“粗方”揃ってるし、強力なサジェスチョン機能や有志制作のプレイリストなどがあまりにも快適だからである。 当初は僕の“プライマリー”である水樹奈々が入っていないなど色々としんどさがあったが、今や水樹奈々も全曲入り、いよいよSpotifyで困らないというのが現状である。 ……とはいえ聴きたい曲が全部Spotifyにあるわけではないので、聴くのを諦めるか聴くために何か手段を講じる必要がある。 ※つい先日までは大人しく諦めてたのだが、ここ最近はちょっとそういうわけにも行かなくなった。冴えカノFineのせいでサブスク入りしてない冴えカノ関連楽曲(春奈るな・沢井美空・妄キャリの各曲は入ってるけどキャラ名義のものが皆無)を聴きたくなってしまった   手段はいくつかあるが、まず1つがSpotifyと従来のプレイヤー(PCならFB2K、携帯ならPOWERAMP)を併用するというもの。 これは確実ではあるが、とてもスマートじゃない。 僕は基本的に音楽聴くときBGM的な流し方が多いので、プレイヤーが別れてると横断的に再生されないし(当然)、プレイヤーをこまめに入れ替えるなんてこともしないので、結局片方しか聞かなくなるのである(その結果Spotifyしか聞かなくなった)。 そして2つ目がSpotifyにローカル音源を放り込むというもの。 Spotifyにローカル音源をインポートする機能があることは知っていたが、使い始めにちょっと試してみて色々と不便だったのもあり、ずっと無いものとして過ごしてきた。 しかし、1つ目の手段(プレイヤー併用)を使いたくない以上、こちらの手段でなんとかするしかないのである。 Spotifyのローカル音源インポートの問題点は、インポートした音源を全デバイスに配信(?)することができないことである(Apple MusicとかGooglePlay Musicはできるらしい)。 つまり、PCと携帯それぞれに音源を放り込んで、それぞれ...

[2025.9.9追記] AMD Ryzen 9 5900XT を衝動買いしたらハマった (アイドル灼熱問題)

CPUを衝動買いしてしまった。思えば5600G→5700Xも衝動買いみたいな感じだったけど、今回もまた衝動買い。首都高バトルのせいでPCスペック上昇欲が高まっていたがグラボはRTX5070(Ti)やRX9070(XT)の発売を控えバッドタイミング。というわけで安さに飛びついて買ったものの、最新と比べるといろいろ(主にベンチマークが)見劣りする5700Xが更新の検討対象に。とはいっても、AM5に行くには先立つものが心もとない……そんな中目に飛び込んできたのが5900XTだった。 Ryzen 5x00のXT型番に対して「単なるリネームだろ」という認識しかしていなかったが、よく調べてみるとクロックアップしてたりと、多少なりとも手が入っている様子。そして5900X→5900XTに限って言えば、12C24Tから16T32Tへ物理的なアップグレードが施されている。それでいて、価格も発売当初比でかなり落ち着いてきて最安5万円強。安くね? 偶然にも身内のPCオタクが5900XTで1台組んでいる最中だったというのもあり、気が付いたらポチっていた(5700Xが1.5万ぐらいで売れる読み)。 無事到着し、ウキウキで換装。1年半ほどしか使っていないのもあってスッポンすることもなく無事に完了。火入れを行う。BitLockerのアレやPINの再設定などがあるが問題なく起動。とりあえずCinebench2024を回す。速い。満足。何よりベンチ中も70℃程度と全然発熱しない。神のCPUだ~~~となっていたが、ふと気づく。 Utilizationに注目 アイドリングなのに60℃以上ある、というか70℃。よく見るとコア電圧も1.4V台後半と見るからにおかしい。最初は冷却不良を疑ってグリスを塗りなおしたりしてみたが何も変わらず。チップセットドライバとUEFIを更新したがこれも変わらず。不思議なのが、この状態でベンチを回す(=高負荷を掛ける)と電圧は一気に1V台に落ちこみ、発熱も70℃程度までしか上がらないということ。 とりあえず電圧を削るかとAMDのPBOでAll Core -30にしてみる(バカ)。ベンチ中の電圧は下がりちょっとベンチは伸びた。が、アイドリング中の異常発熱は変わらず。その日は諦めてそのまま寝たが、一晩中アイドルで放置しててもHWMonitor 読みで最低55℃とかそんな感じ。冬場でこれ...

DisplayPort 電源OFF問題の最終的解決

                                                           ソースをDP以外に切り替えてからモニターがスリープに入るのを待つ。 (Dell P3222QEの場合) バカみたいだけどこれが一番お手軽で確実だった。 世間で言われる対策には、 ・アンプラグを通知しないアダプターを買う ・対応モニター(EIZOとか)を買う ・いい感じにするツールを入れる があるが、 1と2は金掛かるので無理、3はPCが壊れそうなので却下。 開き直ってPCごとスリープにするなどもやったが、やっぱり夜間の自動バックアップとかが動かないのが困る。 というわけで上記の方法に辿り着いた。 現状、DP HDMI USB-Cと3系統あるうち、DPにしか繋いでいないので夜寝るときはソースをUSB-Cに切り替えてそのまま放置(5分後にスリープに入る)。 切り替えた後に電源を切ってしまうと問題は発生してしまうので、"スリープに入れる"がキモらしい。 なんて面倒くさい。 ところでDell P3222QE、初めての4K、初めての32インチだがとても快適。 テレワークとか無い会社なので今んところネットサーフィンとアニメ鑑賞ぐらいにしか使ってないが、スケーリング100%でそのまま使える絶妙なDPI、画面1枚でマルチタスクができる感動、アニメ見るときの画面のデカさ、等々。 これが6万弱で買えるんだからいい時代である。 一応sRGB99%カバー?だったかな。 めんどくさいので写真の現像もこれでやってしまっている。 5年間メインモニターとして働いてくれたUP2516Dは横に移動してTweetDeck専用モニターと化した。 ちょっと勿体ないかも。 いい加減PC本体の更新を考えねばならない(6700KやGTX970を令和に使うのは失礼とされている)。 また自作するのか、Macに逃げるか……。 Windows11を使ってみたい気持ちはあるし、流石にMacに完全移行は厳しいのでどうしたものやら。 では。