今まで(といってもここ数年だが)F1を見るのにはFOD(ネクスマ)を使っていた。なぜなら安いから。ネクスマはVODがないためリアタイとその後数回ある再放送を見る以外に視聴する術がないのがネックだが、塩原節と川井ちゃんのウンチクコーナーは往年のモータースポーツ実況の趣があってすごくいい。
一方、DAZNでは今年DMM×DAZNホーダイというプランが始まり、DMMプレミアムとDAZNの抱き合わせ販売なのになぜかDAZN単体より大分安いというよく分からない感じになっている。同じようなタイミングでFODの値上げも発表されたこともあり、「今年はDAZNにしてみるか~」と軽いノリで上記DMM×DAZNホーダイを契約して今に至る。
DAZNでのF1はサッシャ×中野信次のコンビとなり、FODのそれと比べるとクセは少なくサッシャはSUPER GTでもおなじみなので特に違和感はない。F1 ZONEもライブタイミング開くほどでもないな~って時に見る分には便利。なんやかんやFODのコンビが恋しくなっているが、まあそれはいい。
PCではブラウザで、iOS/iPadOS/Androidでは公式のアプリで観る、というのがDAZNの視聴スタイルだが、この専用アプリというのが非常に曲者。おそらくiOS/iPadOS版はそこまで悪くない(実際iPadでは普通に使えている)が、Android版はヒドい。本当にヒドい。
☆2.0って中々見ないよね |
具体的に何がヒドいかというと、「Android14で全画面再生ができない」のである。動画を再生し全画面ボタンを押すと、UIがぐるっと90°回転して全画面再生が始まると思いきや、逆転して元の縦位置再生に戻ってしまうのである。しかも、この間に2回動画のリロードが行われるので、再生自体は5秒近く止まる。端末側の回転ロックを解除して端末を横に向けると、縦→横→縦→横→…とUI回転が永遠に繰り返される始末。もちろん動画は再生されない。
この問題については、過去数回DAZNのチャットサポートに陳情しているものの、「技術部門に申し伝えます」とテンプレ回答を頂戴するばかりで、改善する気配はない。世の中全てのAndroid14端末で試したわけではないし、実際なぜかインターネット上にもあまり情報が出てこないのでおま環の可能性は否定できないが、少なくともPixel8とGalaxy S24の両方で再現している。一方、サブとして使っているmoto g52j 5G(Android 12)では普通に使えており、OSのバージョン起因ではないのかと疑っている。Google公式端末(のクセにバグだらけなんだが…)のPixelと、世界でトップクラスに売れているAndroid端末であるGalaxyで動かないんだから、他にDAZNアプリがちゃんと動くAndroid14端末があるのなら教えてほしい。
そしてこの解決法をさっき発見した。「ブラウザ(Chrome)でWeb版を使えばいい」、ただそれだけだった。もっとも、普通に開くと「アプリを使え」と言われて動画の再生はできないのだが、Chromeのメニューから「PC版サイト」を選択するだけで全機能が問題なく使えるようになる。全画面再生は当然出来るし、OS側の機能を使えばPIP再生も使える(DAZNアプリはPIP非対応)し、スクショも普通に撮れる。PIPで再生すれば他のアプリを使いながら流し見もできるし、そもそも再生画面の安定度がWeb版のほうが段違いでいい。アプリではいろんな操作に対してしょっちゅう動画のリロードが入るため、実況中継を見ているのに再生が止まるという非常に不快な体験を強いられるが、Web版にはそれがないのである。いつ塞がれるのか分からないのが不安要素だが、PCでの視聴がWebからである以上、全く使えなくなることはないだろう。
というわけで、F1始まるまでに家に帰ってこれなかったときのイライラが1つ解消した。とはいえ、3000円/月以上払わせといてこのユーザー体験かよ…というのが解消するわけではない。サッカーも野球も別に見ない自分からすると尚更である。来年はFODに戻そうかなあ。