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カートの耐久レースに出た

先日、知人に誘われて袖ケ浦フォレストレースウェイで行われたカートの耐久レースに出た。レンタルカートこそ何度か乗ったことあるけど、本格的なカートは初めて。袖ケ浦を走るのも初めて。いつか走ってみたいとは思ってたけど、まさか初走行がカートになるとは。

3人チームで3時間耐久なので、1人あたりは60分。1スティント45分以内というレギュレーションがあるので、1スティント30分で2スティント乗ることになった。ラップタイムは平均1分30~35秒ぐらいなので、都合20周前後である。カートとかいう乗り物はサスペンションもパワステもないので、10分15分乗るだけで体へのダメージがえげついことで有名。合計1時間も乗ったらどんなになっちゃうのかと心配だったが、蓋を開けてみればそうでもなかった。これについては後述。

乗ったカートは、PAROLIN(名前がかわいい)のフレームに、ホンダGX200SP(4ストローク/200cc)エンジンを積み、レンタルカート用のタイヤを履いたもの。スポーツカートというカテゴリーらしく、レンタルカート以上レーシングカート未満みたいなスペックらしい。袖ケ浦で最高速度100km/h少々。当日、別カテゴリーで2ストローク/125ccのカートも走っていたが、断然こっちの方が早い。ラップタイムで15秒以上違うというんだから別世界である。装備品は、オタクからもらった2輪用メット(アライ)と走行会用に買ったOMPのグローブに適当なスニーカー、そして借り物のカートスーツとリブプロテクター。

乗ったマシン

レースの前には練習走行があり10周弱走ることができた。コースに出てアクセルを踏み込み、レンタルカートでは感じたことのない加速Gにまずびっくり。そもそも袖ケ浦は4輪も走れるコースということで一般的なカートコースと比べて圧倒的に幅が広くコーナーのRも緩い。1周のうちブレーキを踏むのは2カ所だけ。それ以外は全開で曲がれる。とはいうものの、レンタルカートでは考えられない速度で突っ込む高速コーナーではカートとは思えない横Gが体を襲い、ビビリミッターが中々外れなかった。ある程度慣れてくると周りの景色を楽しむ余裕も出てきて、恐怖心よりも広々としたコースを走っている気持ちよさが勝ってくる。練習走行では1分38秒程度のタイムが限界で、チームの人からは「とりあえず35秒台が目標だねー」と言われた。チーム内で一番手慣れの人は32秒ぐらい。

そんなこんなでレース開始。自分は6スティントあるうちの第2スティントと第5スティントを担当した。残念ながら大体の順位はエンジンのチョイスで決まってしまうらしく(スバルエンジンの方が圧倒的に速い)、かえって順位とかは気にせず走ることができた。レンタルカートと違いステアリングにはボードコンピュータが付いており、エンジン回転数(速度の目安に使う)とラップタイムをリアルタイムで見ることができた。これもあって、各コーナーでどこまで回転数が落ちたかだとか、毎ラップのタイムについて考えながら走ってると案外1スティントはすぐ終わってしまった。最初のスティントが終わるころにはカートとコースにも大分慣れてきて、ラップタイムも35秒台に安定して乗るようになった。何よりも1コーナーを全開で抜けられるようになったのが本当に気持ちいい。気持ちいいんだけどターンインのタイミングを少し間違えただけで破綻するので難しい。けど楽しい。

すぐ終わったとはいうものの疲労感はそれなりのもので、気温が暑かったのもあって結構グロッキーになってしまった。コーナーの曲率が大きいので腕の疲労はそこまでだったのと、リブプロテクターのおかげで脇腹の痛みもほとんど無いので、肉体的な疲労でいうと握力がキツいのが主だった。カートといえば脇腹の痛みが毎回辛かったのでプロテクターの偉大さを思い知る。カートガチ勢が使っているFRP?カーボン?のごついものではなく、薄手のものものだったけど、それでも全然違った。ドライバー交代時には給油があり、1チーム3人しかいないので自分が乗ったらは次は給油係をやらなければいけない。ガソリンは事前に計量しておく必要があるので、それも自分でやる。初めて携行缶使った。ちょっとこぼした(照)。

1スティント目・2スティント目共通して、コース長に対して台数が少ないのもあって他車と絡むことがほとんどなく、レースといいながらもひたすらにタイムを刻む感じだった。2スティント目では35秒を切るラップもちらほら出てきて(スリップストリームありでは1スティント目で33秒台が出ていた)、毎周ウンウン言いながら走ってたらこちらもあっけなく終わってしまった。結果、最速は1分34秒19だった。これが速いのか遅いのかはよく分からないが(多分普通に遅い)、割と綺麗に走れたような気がするのもあって、割と満足している。そのラップのオンボードはこちら。

オンボードは、ヘルメットにDJIのOsmo Action ヘルメット顎マウントをつけ、そこにGoProアダプター経由でRX0を固定して撮影した。RX0の24mmレンズは車の車載のはちょうど良いもののカートで使うにはちょっと狭いだろうな~という懸念があったが、思ったよりちゃんと撮れたんじゃないかと思う。勢いに任せてOsmo Action 4を買いそうになっていたが、結果としては買わなくてもよかったらしい(買ったら買ったで良い感じに撮れたんだろうが)。今後カート遊びを続けるならやっぱり超広角レンズの方がいいんだろうなあという気がするものの、RX0のアクションカメラの域を超えた画質も捨てがたく、いかんともしがたい。とはいえ、充電がUSB microBだったり、そもそも連続記録が30分程度が限界だったりとRX0の厳しさもやっぱりあるので、これは近いうちに何かしらしたいと思う。

見た目は悪くない
車を買ってから走行会というのに年数回は行っており、一応趣味の一つといっても良いかなぐらいのコミット具合だったが、直近(今年3月)の走行会で若干のやらかしをしてしまったというのもあって、正直今のモチベーションはとても低い。そんな中で、レンタルカート含めてカートに乗る機会が最近複数回あり、カートの方が楽しいかも…と思い始めている今日この頃。決して安上がりというわけではなく、なんなら車で走行会行くより金掛かってんじゃねえかという気もするが、多少やらかしてもなんとかなる(ならんときもある)という安心感は代えがたく、もうちょっと真面目にカートやろうかなあと思ったりしている。有名カート場のF.ドリーム平塚が"比較的"近い場所にあるので、いっそメンバーになってしまうのもアリかもしれない。


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