人生で初めての骨折をした。
前の記事で書いたカート大会の翌朝、家事をしていたところ廊下に置いてあった工具箱(約10kg)に左足のつま先を強打。よくある「タンスの角に足の小指を~」というシチュエーションである。こういうぶつけ方はしょっちゅうやるし、とりあえずクソ痛いものの痣ができる程度で済むだろうと高をくくっていた。しかし、何時間経てど痛みは引かず。昼から友人と会う用事があったが、あまりにも痛いので一旦夜へリスケ。
実は前日夜(つまりカートに乗った後)、アクアラインの渋滞を見越して木更津で夕飯と風呂を済ませたわけだが、その際スパ銭のサウナでちょっとした事件を起こしていた。サウナから出る際に閉まるドアにかかとを引っかけてしまい派手に流血。これは右足だったが、こっちはこっちで普通に痛く、絆創膏を貫通する程度の出血(組織液?)が数日続くほどだった。この時点でつまり両足がズタズタという最悪な状態に(結局こちらは病院にかかっていないがようやく傷跡がかさぶたになってきたところ)。
流石に丸っと予定をすっぽかすワケにも行かなかったので、夕方に家を出たもののまあ両足が痛い。極めて面白い歩様になりながら、なんとか夕食等々を済ませて帰宅。結局寝る前になっても全く痛みは引かないし、腫れと内出血は悪化する始末。一般に骨折すると失神寸前の痛みだとか脂汗が止まらないみたいな話を聞くが、めちゃくちゃ痛いもののそこまでではなく、この時点では折れてるという確信はなかった。とはいえこのままでは日常生活にも支障が出るので、上司に連絡を入れて翌朝整形外科に行くことにした。
月曜の朝から足を引きずって整形外科に赴き、リハビリに集う後期高齢者の皆様に囲まれながら待つこと1時間強。やっと自分の番になり、起きたことを話すと「とりあえずレントゲン撮ろうか」と言われる。その際の医者のリアクションで薄々気付いてはいたものの、モニターに表示されたレントゲン画像を見ると、そこには哀れな姿になった第4趾基節骨の姿が……。
人生初めての骨折である。「折れてるね」「あ、これは…折れてますね…」というテンプレ会話を医者としつつ、曲がった骨を元に戻す奴(痛い)(あまり戻らなかった)をされて、そのまま折れた薬指と添え木(曲げた金属板にスポンジを巻いたもの)と中指をテーピングでぐるぐる巻きに。まあまあビビっている自分をよそに、「全治1ヶ月かな、しばらくはかかとだけで歩くように頑張ってね」と言われて診察は終わってしまった。左足のつま先が使えない上に、足の裏に添え木が入っているので、無事移動制約者の仲間入りをしてしまった。
そこからの毎日、仕事は在宅にできたのでなんとかなったものの、まあ生活がしんどい。幸いクソ狭い家なのでトイレ行ったりとか家事をする分には大して困らないが、普段は屁でもない徒歩5分のコンビニが果てしなく遠く感じる。何がクソってこんな時に限って我が愛車はオルタネータが死にかけておりマトモに使える状態じゃない。アイドリング中の電圧が12V前半まで落ちており、電装品をマックスに使うと12Vを切るような状態なので下手に乗って渋滞なんかにハマったらその場で不動になりかねないのである。当然そんな状態でちょい乗りも避けたいから買い物には使えない。なんのために維持費を払っているのかと心底嫌になった。
昨日、1週間が経過したので再び通院してレントゲンを撮ったが、骨は1週間程度でひっつくものではないらしく、↑の写真と大して変わらないような感じだった。もっとも痛みや腫れはほとんどなくなっているので随分楽にはなった。しかし、骨がひっつくまでは添え木も継続なので歩きづらさは変わらない。骨がひっつきはじめるには少なくとも3週間かかるとのことなので、このままだWEC富士には行けないだろう。シンプルに辛い。9/19の名取さな 1st Live「サナトリック・ウェーブ」までには気合いで治したいと思う。治らなくても行くけど。
骨折自体が人生で初めての経験であり、ここまで制約を受ける日常も初めて(結局コロナ禍もその辺で遊んでたし)。在宅勤務はやっぱり楽だし、家にいる分にはYouTube(最近思い出したかのようにVtuberを見まくっています)やアニメを見ていればいいものの、自由に外出できないというのが想像以上に精神にクるなというのを実感。遊びにも行けないし外食もできないし食料品の買い物もできない。もちろん、手首とか肋骨とか足とかもっとデカい部位を骨折した人に比べれば大したことないのは分かっているが、それでも不自由であることには変わりなく、自由に歩けることの有り難さを今更痛感している次第。
家に籠もっているとしょーもない思案に浸る時間も増えるわけで、転職なあとか引っ越しなあとかカーなあとか人生なあとか色々。やっぱりあんまりよくない。早く外に出たい。