以前、NASを買ったときに合わせて2.5GbE環境を構築した。このときはNASにUSB3.0のLANアダプターをつなぎ、有志制作のドライバーを入れることで非公式的に対応した。一回アプデが上手く行ってなくてイマイチ安定しない時があったが、DSMのアップデートと合わせてドライバを最新版に入れ替えたら普通に直った。というわけで、特段困ることもなく普通に使えていた。
一方で、せっかくNAS本体に2つもあるLANポートを全く使えてなかったり、NASの根幹
たるNICが外付けだったり、そもそも非公式のドライバだったりと、引っかかる部分は多々あった。でもマルチギガを捨てるのは辛い。ということで色々模索していたところ、「そういやこいつLAG組めるやん」というのを思い出した。しかし、こんどはスイッチ(プラネックス FX2G-05EM)がLAGに対応していない(ノンインテリなのでそれはそう)。でも2.5Gのインテリスイッチ普通に高えんだよな~~~と踏みとどまっていたところ、八丁(安徽兮克电子科技有限公司/SeekSwan/XikeStor)とかいうのが突如現れた。
最初話題になったのは、ありえないコスパを誇る10G SFP×8ポートのモデル。いや全ポート10Gのスイッチが3万切るって何?というヤバさである。しかし我が家に10G対応機器はないし、増える予定もないので2.5G×8ポートの方を買った(プライムセール滑り込み)。アリエクでしか買えなかったのがAmazon.co.jpで買えるようになり、気付けば日本語パッケージにまで対応していた。セールのおかげで9,000円少々で買えてしまったが、これでもちょっとしたインテリスイッチなのでイケてないWebコンソールからLAG組めるしvlanも切れる。ひとまずLAGとか組まずにそのままつないだところ、普通に2.5Gでリンクアップするし、実測も問題なし。
そして、NASとスイッチ双方でLAGを設定し、1G×2でリンクアップするのを確認、いざ実測!……1Gbpsしか出ない……。なぜだ……。静的LAGとLCAP両方使えるのでそれぞれ試してみるがダメ。ちょっと調べる。そして思い出す。LAGは同じIPに対してはロードバランシングをしないのである。よくよく考えたらNAS買ったときにも同じことを調べて、結果LAGをやめて2.5Gアダプターを買ったのを思い出した(当時は八丁がなかったのでスイッチが高すぎたのもある)。アホすぎる。ネスペに落ちるだけのことはある。
ここで急展開が。事の顛末を身内SlackでPCオタクの皆さんにシェアしてたところ、「LAGはやったことないけどSMBマルチチャネルは簡単にできたよ~」とのアドバイス(?)が。「そういやそんなんもあったよな」と思いつつ、「でもあれってPC側も2NICいるんじゃなかったけ」という疑問が。再び調べる。ワンチャンいけるっぽい!というわけで、LAGを解除し、普通に2本接続し、こんどはNAS側でSMBマルチチャネルの設定を入れる。NIC的には1Gでしかリンクアップしてないのでちゃんと使えてるのかよく分からん状態で実測。
LightroomでSSDからNASに向けて写真をインポート |
というわけで、紆余曲折あったが非公式手段(?)に頼らないマルチギガ環境を構築することができた。オチとしては八丁を買う必要が全くなかったというところ(安いし気になってたのは事実なのでヨシ)。こうなってくるといよいよNAS自体の速度が物足りなくなってくる。でも4ベイNASは箱も中身も高すぎる!なんとかならんかなあ。